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連続テレビ小説
『あ ぐ り』

【放送日時】   1997.04.07〜1997.10.04
         8:15〜
【テレビ局】   NHK
【原  作】   吉行あぐり
【脚  本】   清水有生
【音  楽】   岩代太郎
【語  り】   堀尾正明  
【キャスト】

川村(望月)あぐり・・・秋定 里穂
         ・・・田中 美里
望月エイスケ・・・・・・野村 萬斎
望月健太郎・・・・・・・里見浩太朗
望月光代・・・・・・・・星由 里子
上原世津子・・・・・・・草笛 光子
辻村燐太郎・・・・・・・野村 宏伸
森潤・・・・・・・・・・森本 レオ
川村晃・・・・・・・・・田村 亮
川村美佐・・・・・・・・松原智恵子
山神鶴子・・・・・・・・山田 邦子
中村民子・・・・・・・・笹峰 愛
望月淳之介・・・・・・・山田 純大
          ほか


【解  説】

 朝ドラ初出演となった里見は、ヒロインあぐりの舅・望月健太郎を演じた。
土木請負業「望月組」御大という貫禄のある役柄で、ドラマを引き締めた。
最初は頑固なイメージだった健太郎だが、年が経つごとにだんだんと人間味あふれる、おじいちゃんになっていった。里見自身、おじいちゃん役というのはこれがはじめての挑戦だったが見事に演じ切った。
第4週の「親の心」では、震災で行方不明になったエイスケを必死に探し、苦悩する様子を。第10週の「父の背中」では、バラバラになる家族への思いを見事に背中で演じた。里見の最終収録では、総白髪のかつらの里見とあぐり演じる田中美里が「本当の父と別れるよりつらい・・・。」と抱き合って涙する場面も・・・。その様子は各メディアで大きく取り上げられた。

 里見はこの作品について、こう語っている。
「実は私の芸能生活の中で、半年以上も撮影の続いた現代劇に出演したのは、初めてのことなんです。しかも思い出ばかりのあぐり」でした。
最後にエイスケと酒を酌み交わすシーン。疎開した山梨で希望を失った光代に「このわしじゃ、お前の生きる支えになれんのか?」問うシーン。
ある週によっては、それこそ健太郎は15秒くらいしか登場しないときもありました。けれどあぐりの後ろにはいつも健太郎がいるような気がして、自分が出ていない時でも、わくわくしながら毎朝放送を見ていたものです。
 時代劇では、今でも青年役を演じる時もありますが、今回のように老いぼれて戸惑う年寄り役がちゃんと演じられたことで、この先の芸能人生において、もう怖いことがなくなりましたよ。」

【ストーリー】

川村家の三女・あぐりは弁護士の父・晃が他界した後、岡山でも有数の土木請負業「望月組」の長男・エイスケと15歳で結婚する。
エイスケは文学と遊びに興味ばかり持ち、いっこうに家に居つかない。
エイスケの父・健太郎はそんなエイスケになんとか「望月組」を継がせようと策略するが、エイスケはますます家に寄り付かなくなってしまう。
そんな中、関東大震災でエイスケが行方不明に・・・。健太郎は東京の世津子を訪ね、燐太郎とともに不眠不休でエイスケを探す。あきらめて岡山へ帰ろうとした時、エイスケの生存が確認された。
数ヵ月後、エイスケとあぐりの間には長男・淳之介が無事誕生。さすがのエイスケも一時は父親らしくなるがそれもつかの間、また家を出てしまう・・・。
あぐりは美容師に自分の生きがいを見出し、チェリー山岡のもとへ弟子入りする。そして、健太郎の支援もあり、独立して自分の美容院をはじめる事に・・・。


 
 健太郎は「望月組」を次男の勇造に譲るが、毎日退屈になった健太郎や磯部は、東京のあぐりの元を訪れ何か手伝いがないかと、店をうろうろ・・・。
そんな中、支店の土地探しをあぐりに頼まれるが、騙されてしまう。
岡山に戻った健太郎は狭心症の発作で、あぐりとの電話の最中に息を引き取る。