『据え膳食わぬは男の恥!されど自信が…… 』

平成11年12月9日
【CAST】
【STORY】
万寿院
/奈良富士子

神崎求馬
/竹本孝之

おみち
/佐藤友紀

坂井頼母
/中田浩二

長 次
/頭師佳孝

西尾外記
/川合伸旺

橘屋徳兵衛
/西園寺章雄



 
 挙母(ころも)藩城下で夜道を歩いていた乾三四郎(丹波哲郎)は、後から来た塗駕籠に突きとばされ、なけなしの金を落してしまう。 駕籠の周りには数人の供侍がついていて、そのまま挨拶もなしに通り過ぎようとする。 腹を立てた三四郎が塗駕籠の戸を開けたところ、中には般若の面をつけた女が座っていたのだった。 三四郎は駕籠の後をつけ、ある古寺に入っていくのを突き止めた。その山門には「万寿院」という額が揚がっていた。 その名に三四郎は聞き覚えがあった。 挙母藩藩主の生母の名が万寿院(奈良富士子)で、万寿院には江戸屋敷にいたころ夜毎の乱行を公儀に咎められ、領国に帰されたうえ謹慎させられているとのウワサが流れていたのだが、どうやら万寿院はまだ懲りずに夜遊びを続けているらしい。 三四郎はせめて落した金の分だけでも取り戻そうと山門をくぐり、応対に出た万寿院付きの若侍、神崎求馬(竹本孝之)に事情を説明した。 するとそこに国家老の坂井頼母(中田浩二)が現れ、今まで見たことは忘れて欲しいと大金を差し出したのだ。頼母の話ぶりから察すると、三四郎は万寿院の行状を調べに来た公儀隠密だと勘違いしているらしい。三四郎は何食わぬ顔で話のわかる隠密役を演じ、頼母の信頼を得てしまう。 一方ひょんなことからおみち(佐藤友紀)という娘を助けた関屋勘兵衛(里見浩太朗)は、彼女がやっている飯屋『お福』に厄介になることにした。 ところがこの店にはすでに玄夢(谷啓)とお蝶(岩崎ひろみ)が世話になっていたのだ。 お蝶の話では、おみちには侍の恋人がいて、すでに子を宿しているという。数日後、勘兵衛は興味半分、恋人に会いに行くというおみちのあとをつけ、そこで意外な話を聞いてしまう。 おみちの恋人は求馬で、彼は万寿院と何度か情を通じたので、もう一度お前と一緒になる資格はない、俺のことは忘れてくれというのだ。 呆然としたまま店に戻って来たおみちを玄夢とお蝶は心配するが、彼女が何も喋らない為ただやきもきするばかり。 その頃、勘兵衛は求馬に意見をしようと彼の後を追って古寺にいくが、そこで万寿院に誘惑されてしまう。