『鬼の十手持ち・あの娘の目を治したい 』

平成11年11月4日
【CAST】
【STORY】
鬼の弥吉
/石立鉄男

お 雪
/前田亜季

お 島
/日下由美

赤牛の闇太郎
/草薙良一

赤牛の仁蔵
/木村 栄

赤牛の三次
/河本忠夫

虎 吉
/野口貴史



 
 山川宿近くの浜辺で関屋勘兵衛(里見浩太朗)は突然役人に取り囲まれる。 三宅島から逃げ出した凶悪な流人と間違えられてしまったのだ。 疑いはすぐ晴れて、役人は立ち去ったが、その直後勘兵衛は岩陰にかくれている三人の男たちに気づいた。どうやら、その三人が島抜けした流人らしい。 だが勘兵衛は気紛れから、彼らをそのまま見逃してやったのだった。
 その頃、山川宿の旅籠「つたや」では、乾三四郎(丹波哲郎)が、芸者を総揚げしてドンチャン騒ぎをしていた。 三四郎が、金を持っていないことを知っているお蝶(岩崎ひろみ)は気が気ではないが、当人は平然としている。 実は玄夢(谷啓)が土地のやくざ常徳(井上博一)の賭場で一稼ぎしてくることになっていて、三四郎はそれをあてにしていたのだ。
 だが、あてとフンドシは向うからはずれるという例え通り、せっかく大金を儲けながら、 弥吉(石立鉄男)という十手持ちに踏み込まれ有金すべて没収されてしまう。 この弥吉、常徳も歯が立たないほどの腕を持ち、小悪党の上前をはねたり、 宿場の人たちから用心棒代を巻き上げたり、かなり悪どい事をしている男らしい。 話を聞いた三四郎はせめて玄夢の儲けの半分だけでも返してもらおうと、 弥吉の家に乗り込むが、弥吉の迫力に引きさがる。 一方玄夢も弥吉のフトコロをねらうが失敗。 しかし弥吉にお雪(前田亜季)という目の不自由な娘がいることを知った。
 翌朝、腹を空かせて山川宿に入ってきた勘兵衛は、島抜けの三人組と出会う。 彼らは前日見逃してくれた勘兵衛に恩義を感じている様子で、仲間にならないかと誘いをかけるが、 無論勘兵衛はとり合わない。
 実はこの三人組に頭を痛めている男がいた。十手持ちの弥吉で、 十年前彼らを捕らえて島送りにしたのが弥吉だったのだ。 彼らはその復讐のために弥吉の命を狙っていた。 弥吉は娘・お雪を「つたや」の女将・お島(日下由美)に預けて、単身三人と戦おうと決意する。 その「つたや」では三四郎と玄夢、そしてお蝶が無銭飲食の償いで、お島にこき使われていた。