本物の矢で、決死の仁王立ちシーン撮影!

 里見自身「あんなに怖い撮影はこれまでなかった」というこのシーンは、 京都郊外の採石場で、八時間以上に及ぶ夜間ロケによってカメラに収められた。
 体中に数十本の矢を受けながら仁王立ちで敵を見据える弁慶。
その喉にとどめの矢がブスリと突き刺さる。本物の矢が使われたのはこのシーンだ。
 木製の喉輪でガッチリと喉をガードした里見に向かって、矢の名手の殺陣師が2〜3メートル離れたところから実際に矢を 放ったのだから驚き。
スタッフは「100%大丈夫」の自信を持って決行したわけだが、もし目標から数センチずれていたら大けが。
それだけに小道具係を里見に見立てて入念なリハーサルが行われた。この小道具係、最初は足がガタガタ震え、 今にも泣き出しそうだった。
「そのときは(出演を)引き受けなければよかったよ本気で思った」という里見。
しかし逃げ出すわけにもいかず「万一ズレても死にはしないだろう」と本気で自分に言い聞かせ、 標的として立ったという。
無事撮影終了後は、さすがにホッとした表情だった。