紅白歌合戦を脅かした番組!「忠臣蔵」

 実は、この作品は主演の里見が日本テレビのレギュラーとして持っていた、火曜8時枠の 企画として持ち上がっていたものだった。
しかし、「忠臣蔵」となると1年間の続きものとして作成しなければならない。 年間を通すと野球中継なども入り、季節柄「忠臣蔵」を受け入れられない場合があるのではないか? ということで、一度消えかかっていた。
しかし、この作品の制作総指揮をつとめた岩淵康郎の一声で年末に放送するという企画がまとまった。 しかし、放送枠は12月の30・31日。31日はNHKの紅白歌合戦と真っ向勝負ということになる。 出演者はご覧の通りの超豪華キャスト。大河ドラマにも引けをとらない豪華さだ! そして、放送後の視聴率やいかに!?
なんと、30日が平均24%、31日は15.3%と紅白歌合戦の視聴率に明らかに影響を及ぼした。 これかテレビ史上に残る結果となり、テレビ界に時代劇ブームを巻き起こすきっかけとなった。 以後、日本テレビの年末時代劇スペシャルは9弾まで作成された。

里見浩太朗のファン急増!?

 この「忠臣蔵」は、里見浩太朗の人気をさらにUPさせたことは、 いうまでもないが、実にこの時期にファンになったという人が多い。
現に私もその一人なのだが、このサイトを作成して感じたのが、 同世代(20代半ば)のファンが多いこと・・・聞くと、この作品がきっかけという。 そうなると、ファン歴は15年ほどになるのだろうか・・・
熟年層のファンにも同様で、もちろんデビュー当時からのファンも多いのだが、 次に多いのがこの時期からのファンではないだろうか・・・
まさに、里見浩太朗の魅力を存分に出し切った作品だと今振り返ってもそう思える。 ネット上でも、里見の大石を評価する文章がいくつか見受けられるが、 15年たったいまもって語られるその魅力とは何なのか? きっと、今の時代劇には欠けている何かがあるに違いない。

故・松山英太郎が森繁久彌を説得!

 吉良上野介を演じている森繁久彌と故・松山英太郎は親子と言われるほどの親しい間柄だった。
里見と松山は「松平右近」などでの共演も多く親しかったことから、 吉良役を森繁にという話を持ちかけるときに、 松山が間に入って、熱心に森繁を口説いた。
その後続く年末時代劇スペシャルには、森繁は欠かせない存在となった。

里見浩太朗、大石内蔵助役に感無量!

 「忠臣蔵」といえば、時代劇の定番中の定番。しかしその主人公「大石内蔵助」という役は、 誰もが演じられるものではない。 まさに、俳優の目指す頂点と言うべき役なのだ。
東映出身で、両御大(市川右太衛門・片岡知恵蔵)の演技を見てきた里見は、 それを人一倍感じていたに違いない。
そんな、里見は台本を読んで涙し、いつもにも増して役作りに専念したという。 だからこそ、あの魅力的な大石を演じられたのだろう。