旗本退屈男
原作:佐々木味津三  脚本・演出/堀井康明 
 
 

2001年6月1日(金)〜6月27日(水)

明 治 座

〜4月28日前売り開始!〜


 そろそろ退屈の虫がうずき出して参ったぞ 

 時は元禄、泰平の世。 
 「退屈のお殿様」またの名を「三日月のお殿様」と呼ばれる
 直参旗本・早乙女主水之介は、妹・菊路と藤見物の最中、
 深傷を負った男と出会った。男は主水之介に書状の切れはし
 を託すと息を引き取る。そこには「周防」と書かれていたー。 

 そんなおり、主水之介に父の旧友の娘・千草が周防の旗本・
 美濃部内膳に嫁入りするという知らせが届く。藤見物の折り
 に託された書状の切れはしとの奇妙な符合が気になる主水之
 介は、影ながらこの婚儀を見守ろうと周防へ旅立つ。その主
 水之介を密かに追う女スリ十六夜おれん、そして主水之介を
 崇拝する貧乏御家人次男坊コンビ潮田兵馬と生駒新之助。 

 かくして舞台は周防の地へ。主水之介を待つものは・・・ 


 キャスト 
  北大路欣也
 水谷八重子
 酒井和歌子
 米倉斉加年
 小林 綾子
 青山 良彦
  佐野 圭亮
   ほか
 
  
   
【劇 評】

今回は、貧乏御家人の次男坊生駒新之助役。丹羽さん演じる潮田兵馬とコンビで、若々しいさわやかな演技をみせてくれた。
登場は一場の花道から!小林さん演じる菊路にちょっかいをだしている・・・こういう役も、もう堂に入ってきた。
そこへ、欣也さん演じる主水之介が登場!さすがに派手な衣裳(^^;それにしても、笑う姿はお父上の市川歌右衛門さんにそっくりである。
主水之介に惚れ込んだ兵馬と新之助は主水之介の屋敷で奉公することに・・・ここでの掃除の場面で、だらだらとした二人が、菊路が登場すると態度がコロッと変わり、客席の笑いを誘っていた。
役柄としては、終始ドジばかりで主水之介の足をひっぱってばかりだったが、芝居の中では十分にその役割を果たした。
しかし、兵馬とコンビであっても、もう少しそれぞれの個性が出せる演出があってもよいのではないかとも感じた。
芝居全体がややおとなしい感があったが、欣也さんの立ち回りや笑い、衣裳の数などまさしく「豪快」という言葉がぴったりだった。
最後には、芝居だけの舞台にはめずらしく撒き手ぬぐいがあり、会場を沸かせていた。
楽まで、どのように仕上がってゆくか・・・もう一度見たい作品だ。