【解 説】 素朴で真正直で、恋人との幸せな生活を夢見ている青年---- その小さな願いも藩主の暴政の前にもろくもくずれ、若い生命を散らした薄幸な青年文六の運命を里見浩太郎は、情熱をもって演じた。 この白井喬二原作の主人公菊太郎を演じた歌太衛門は「浩太郎君はどんな役にでも捨身にぶつかってゆくので、演技に実感がこもっている。 これが彼のすばらしい魅力の一つをなしていると思う」と絶賛した。 消えゆく生命の灯を見つめながら、恋人の名を呼びつづける文六に、ファンは感動の涙をおしまなかった。 (「全映画アルバム里見浩太郎全作品集」1959年ハンドブック社)
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